切り札

公立病院でも私立病院でも医師も看護師も年数があがると昇給するのが抑えられます。基本的に 賃金カーブの出発点が高く、その後は寝ているイメージです。これは他の業種に比べると競合が少なく、資格によって参入障壁が高いのでこうなってしまいま す。したがって、長年勤めても待遇が良くなる以上に、業務がどんどん忙しくなるのが常です。

自分の周りには、通常の勤務の病院以外に、外勤日を設けてもらって外部の病院で働く大学の医局に所属している先生が居ますが、やはり本給だけだとちょっと年収が・・・という意味では仕方ないし、医局の配慮もあります。

アルバイトをすることは、一つの病院だけで働く以外にメリットもあります。また、手術を学んだり、別の病院での新しい技術の習得あるいは指導を行うチャンスもあります。

一方、本当に必要かと言われると、年収さえ一カ所でもらえたらわざわざ別の施設に出かけなくてもいいし、外勤が当直だったりする負担が少ないように思います。

現実、東京でも週3休4勤の条件あるいは4.5日勤務で当直なしとか条件がいいところもあるようです。その分、自分で外部の病院に行くことも可能ですし、家庭を振り返ることも可能になります。

一方、大学病院や急性期病院ですと、時間外勤務はサービス残業だったり、当直明けの勤務も常態化していて大変な場面もよく見かけます。

病院側が「労務管理」を意識していれば36協定なしの時間外勤務などありえませんが、ほとんどの救急病院は事務も院長先生もおかまいなしで、医師が当直明けに自発的に働くのが当たり前ですが、これは全て違法です。(管理職という身分は経営の)
労働条件でベストなアウトカムをと思った場合、働く職場の院長や事務長に働きかけることも考えてもいいですが、軋轢を産むことは必至です。むしろ、スムースなのは転職を検討して、話があうところへ変わるのも悪くありません。

東京でも都心部は大学病院や大病院が多くても、勤務医に不足はあまり聞かれませんが、少し離れた埼玉や千葉といった周辺部は条件によって選ぶことができます。

日本の医師不足は今なお、僻地医療を代表とする過疎地の問題が大きく取り上げられがちですが、実は今後は大都市周辺部は医師不足です。地方の病院の勤務医 は確かに大変ですが人口は減る一方です。しかし、都市部はこれから一気に高齢化が進み、極端にいえば病院に殺到する団塊の世代の患者さんが増えて行く現実 とつきあわなければなりません。

勤務医として勤め上げることは今の時代大変ですが、選択肢を考えたら、開業することでそれまで習得した 技術を失うことはもったいないですし、全国に4万しかないコンビニに比べるとその2.5倍、10万軒もある開業医として経営は今後厳しい現実に直面する可 能性もあります。

開業医を目指す先生であれば、そちらへ向かって行くの問題ではありませんが、消極的な選択肢として開業は気をつけたい所です。まだ勤務医として働くために、転職というのは一つの選択であり、労働条件改善の切り札となると考えています。

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