病院の経営を考えながら働く医師になろう

今日の医療経済は非常に厳しいものがあります。病院にとっては採算がとれない医療を続けることは、GMと同様、破綻に突き進むようなものです。

したがって、どこの職場もそうですが、病院の経営に参画している、その一員としての貢献が期待されています。

医師にとっては、患者さんへ提供する医療サービスが一番大切ですが、医療機関にとっては給与だけで年間1000万円以上、年金や福利厚生を含めるとさらに高額であるだけに新しくくる医師に対して、病院経営へのプラスが期待されている部分は間違いなくあると思います。

経営側にとってはまだ一緒に仕事をしたことがない医師を雇うことは冒険を伴う投資です。このため、新しい医師が活躍されることを願っているのは院長でもあ り事務長です。経営陣の期待を超えるパフォーマンス(増患、売上増)を示した場合、民間病院では当たり前ですが、給与だけでなく当直回数削減など、待遇改 善が待っています。

公立病院ではそういう仕組みがなく、がんばっても報いられることは少ないです。また公立病院の予算の枠がきまってお り、購入できなかったような高額な医療機器の導入も市立病院で経営熱心なところでは、新しい医療技術の導入も進みます。こういった医療の改善を通して、好 ましい影響が出れば、周囲の方はきちんと評価します。

逆にこの期待を裏切った場合・・・それはある意味、職場での最大の味方を失いま す。職場の人間関係がすべてではないにせよ、医師はチームで働くものです。お互いに尊敬し、信頼しあえる仲間から見放されないように、きちっと成果をあげ ながら、仲間とやっていく必要があります。そのためには社交性も必要になります。

転職」は単に年収改善、待遇改善のためのもではなく「活躍」 の場を広げるための転職でなければどうか落ち着いてください。ほとんどの場合、転職をサポートする業者さんは「先生の給料なら・・」という話になります が、そうじゃありません「先生がこれくらいの給料に見合った仕事をしてくれることを期待されていますよ」という意味であって、人間としての価値は貢献度で す。

医師は医療技術だけではありません。「医局人事」と違って、医局との関係は気にせずにやれますが、また違った意味で、同じ病院の仲間として、他のスタッフから認められるまでは評価が続きます。

しかも評価するのは病院の職員に限りません、患者さん、業者さんやMRさん、そういった人は案外よく見ているので、自分の評価に関する情報というのはコントロールは不可能です。

転職する限り、新しい仕事のメンバーと一緒にやっていけていない人がいるとか聞きます。厳しいのかもしれませんが、案外、転職する医師で不足しているところ、それは「ちょっとしたこと」かもしれません。

新しい職場に転職して、最初から仲間に溶け込むのは難しくても、実は職員への「あいさつ」やちょっとした「スタッフへの気遣い」がやがて「いい先生だネ」という評価を患者さんやスタッフからもらうことになり、仕事もますますしやすくなります。

結局、このあたりは本人の心がけ次第ですが、変に「俺だけは特別なんだぜ・・・」と回りとの違いを強調するような感じだと、周囲の人は離れていってしまい ます。このあたりは「仕事場」以外でも同じだと思います。忘年会や新年会といったごく普通の病院のメンバーとの飲み会も欠席よりは遅刻でもいいからとにか く出席して、とにかく病院の一員として認めてもらわないと、次がありません。

医局の人事とちがい、良くも悪くも自分で決めた転職先です。新しい職場での友好な関係を確立するのを失敗して「信頼を取り戻す」には時間はかかりますので、転職サービスを利用して転職した医師こそ、病院に対して「待遇」の要求だけではなく、病院側の希望する医療内容を提供できるかは調整が必要です。

また今後、経営内容がよい病院でないと、今後やってくる「医療機関の倒産時代」の「危機」に巻き込まれてしまいます。そのためには、新しい病院を選ぶ場合、経営者としての視点をもって、病院への転職を考えていく必要もあるように感じます。

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