医師の四季


※こちらの記事は現役医師から頂いた記事になります。

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この季節になると、いろんな話があります。
大学の同期の先生と話すと○先生が開業しようとしている…
などの噂レベルから新しい病院への異動まで。

自分も医局人事に逆らうまではきちんと従っていたので、
元々は秩序を守る側の人間だったのですが、
結局医局の提示が必ずしも希望した通りには
ならないことが何度かあって今の仕事をしています。

医師は四季といっても長い冬の時期のあと、
短い春休み、その後に夏へ向けての
教育の時期が始まります。

春休みの間に異動がある先生は、
あわただしいスケジュールの中で
送別会や引き継ぎをすませて、
引っ越しして新人として新しい病院へ
途中入社組として入って、オーダーリングシステムに慣れ、
若手の研修医の教育、前任者の患者さんの引き継ぎ、
そして会議・・・と、さらに忙しい毎日が始まります。

医師と言っても新しい病院では新人なのに
医局人事で動くと大概おざなりにされるのが職員教育です。

医師に求められているのは医療行為をすることですが、
病院によっては仕組みが異なる上に
カルテだけを取ってみても電子カルテだったり
オーダーリングだったり色々と異なるシステムがあり、
さらにその上に異なるカルチャーを形成していたりします。

冬場の忙しい時期は一段落しているので、
現場には余裕がないとは言いませんが、
春先は学会などで医師が手薄な時期の上に、
休暇をとる先生もいたりして残る方も大変です。

一般の勤務医は冬場が忙しいことが多く、
夏は病床が少し稼働率が落ちるため
ゆったりとして交代して夏休みこそ取れます。

しかし短い3月4月の春の時期に医局人事で異動となると、
それまでの病院でたまった年休も消化できずに
退職するのが普通でした。そして先にあげたような
忙しい毎日が始まるのです。

そういう意味ではこれからはゆとりがある病院に
勤められることも大切かと思っています。

病院のシステムに不慣れな時期ほど
医療ミスが発生しやすいですし、
病院側も十分把握していなかったりします。

現状の医療機関は研修医に対する教育はともかく、
異動してきた医師には大学の医局人事も含め現場任せ。

オリジナルの教材があって…というようなことは
極めてまれで、結果として個人差を生んだり、
解釈の違いがあったりすることが多々あります。

こういう現状は、結果として病院のシステムだけでなく
医療の質にもつながっているように思います。

今後、新しい職場に異動される時は、
そういうシステムの改善や
新人教育のバックアップがある病院も
考えていくべき時代になったかもしれません。

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