人材マネジメント「勤務医をやめさせる方法」


※こちらの記事は現役医師から頂いた記事になります。

===========================================

自分も臨床医時代は、医師が嫌いな書類仕事ばかり
やらせようとする上司(事務屋さんの味方です)や
自分の立場を主張するばかりの苦手な看護師さんがいました。

そういう日々のストレスは「転職」を考える
きっかけにもなりますが、問題はそのプレッシャーと
対決という意味で「転職」に踏み切る先生がみえますが、
勢いだけでは危険です。
むしろ、転職はじっくり取り組む必要があります。

先日、自分の元上司が長年勤めた病院を
辞めるという話を聞きました。
とっても仕事熱心な上司だっただけに
どうして?と思いましたが・・・
次のようなことがあって新しい院長と対立したようです。

入院患者さんにある医師が
「禁煙しましょう」と言ったのですが、
どうも患者さんの気に障ったらしく、
後日患者さんから苦情があったようです。

新しい院長はこの医師と私の元上司に、
この患者さんに「謝罪」させようとしました。

・・・

自分だったら、こんな院長の下では働きたくありません。

よくよく考えてみれば、
元上司は部下である我々を守ってくれる部長でした。

長年職場で一生懸命働いていて、
勤務医の喜びは「ありがとう」の声だったり
同僚や上司からの「がんばったね」という
評価であったりします。

この新院長は恐らく、患者さんの投書はともかく
医師に頭を下げさせることがトラブル解消になる
と考えたようです。
しかし、どうやら逆に作用したようです。

病院のマネジメントは恐ろしく前近代的です。
院長が病院の職員を守らないようでは、
病院は崩壊します。
患者の無理な要望には毅然とした態度でなければ、
医師は辞めてしまいます。

他にも、若手の意見をすべて聞き流して、
逆にいやな仕事ばかり押し付ける病院も崩壊します。

若手の医師はまだ成長段階ですが、
彼らが未来の医療の担い手だということを考えたら、
聞く耳くらいは持ってほしいです。

残念ながら院長というのは多くの話を聞いて
忘れるのが仕事のようですが、
自分が思うのは、解決法より何より先に
「意見をくれて、ありがとう」の一言だけだったりします。

医師や看護師は患者さんのために、
あるいは自分の未来のために働いています。
原則院長や事務長のために働くことはあり得ません。

というのは院長や事務長が
「偉い」理由が見えないからです。

そういった意味では、病院はすでに
職員から選ばれているのです。

自覚のない院長や事務屋の「心ない一言」が
医師のやる気を失わせ退職になります。

もっと職員に配慮する院長、事務員が
欲しいところですね。

「医師を守ってくれる」病院だと
きっと勤務医も長く続けられると思います。
今足りないのは、現場のことをきちんと
見守ってくれる病院経営者です。

いくら外部の評価で「名院長」と言われても、
看護職員や勤務医などのスタッフの気持ちを
汲めないような院長や事務長の元には誰も残りません。

そういう意味では「転職ブーム」は
病院経営サイドの「不毛な人事マネジメント」を
示しているのかもしれません。

カテゴリ-

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>