医療経営の時代


※こちらの記事は現役医師から頂いた記事になります。

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現在、公立病院も民間病院も
経営難に直面しているところが非常に多いです。

しかし、病院に勤務している時代
経営についてはまったく意識がありませんでした。

どの先生も同じだと思いますが、
自分の診療件数や診療単価などあまり気にしないで
自分の患者さんのことだけ考えればよかったからです。

これが診療部長となるとだいぶ趣きが異なりますが、
院長や事務長レベルが行っているのが
単に「数合わせ」的な数字だけを強調して
「入院患者さんの数を・・・」とか「手術件数を・・・」と、
何も現場には権限も与えずに数字だけ追わせる
経営をする院長が多いように思います。

病院の売り上げは入院診療にほとんどがかかっており、
「入院一日単価×ベッド数×稼働率×365日」という
数式からいうと、ベッド単価をあげるためには
医師数だけではなく、薬剤師による服薬指導や
事務職員によるきめ細かい請求漏れチェックなど
やるべきことが多いのに、そういうことはせずに
医師にだけ声をかけても無駄です。

最近の民間病院は医師や看護師を大切に扱っています。
医師の中途採用時にも、どれくらいのパフォーマンスを
期待している・・・とかあるいは「具体的」な
数値目標を持って、その達成のために医師や看護師たちと
一緒に力になってくれる賢い経営者もみえるようですが、
これはまだまだ数が少ないようです。

多くのDPC病院は毎月出される数字を
追いかけていますが、実際にその意味を問いながら
経営を見直すまで至っているところが少ないように、
入院患者数や外来患者数を中心に件数だけに追われていて
現場の声なき悲鳴に無関心な公立病院は、
マネジメント欠落で医師や看護師といった経営に
必要な医療職の退職を招いています。

公立病院だけでなく、
中小規模の民間病院もこれから淘汰が始まります。

急に経営が悪化することは稀です。
それまで働いていた病院から新しい病院へ移る前に、
自分の給料や待遇だけではなく、
その病院の経営状態について
興味を持つといいかもしれません。

具体的には病院の中期的な計画や
医師や看護師の採用計画も含めて
実現性のある目標を立てられているか?

まるで夢のような具体性が欠ける話を院長がされても、
あとで事務長が「いつものほら話」といった顔を
されるようであれば苦労することは間違いありません。

実際に着任されてから条件が大きく変わってしまったり
しないように、しっかりと条件交渉をしてもらうためにも
こういった病院経営の裏事情も踏まえた提案をしてくれる
人材紹介会社を利用しての転職は大切なことだと思います。

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